本屋さんに行ったときにふと目に止まり、軽く立ち読みしたら面白そうだったので買って読んでみました。
アンチェロッティがユベントスの監督をして、その後ミランの監督をしてたってぐらいは知っていたのだけど、ACミランの黄金期にボランチでプレーしてて、引退後はサッキのもとでイタリア代表のコーチをしていたとまでは、知らなかった。
この監督は4-3-1-2のシステムを好んで使うので、古いイタリア的カウンターサッカーがベースになっているのかと思いきや、サッキのプレッシングサッカーがベースだったようです。
パルマ時代にサッキ的4-4-2でゾラを上手く使えなかったことから学んで、トップ下を置くシステムを使うようになったみたいです。
本の前半は、サッカーの戦術について書いてあって、ほうほうなるほどねって感じです。
後半は監督実務の話で、その内容はマネージメントの教科書に出ててもおかしくない感じで大変勉強になります。
チームは作るのでは無く預かるとアンチェロッティはこの本の中で言っています。与えられた条件の中で、柔軟に発想して最善をつくす、これはどこの世界でも当てはまることだと思います。
文章量はあまり多く無いので、2~3日あればサクっと読めますが、中身は結構濃いです。
サッカー戦術とマネージメントに興味のある人は必読ですね。